星に願いを 9話




「ねぇ、今日のメニューどうだった?」
「あぁ、おいしかったよ」
夕食後、水の流れる音に理帆の鼻歌が重なって聞こえてくる。
和馬はご機嫌な理帆の背中をお茶をすすりながら眺めている。
(…さっきのって…でもまさか、おむつをされて濡らしてるなんて…まさかな)
さっきのおむつ交換のときに見た理帆の割れ目。そこには確かに愛液が溢れ出していた。
和磨としても理帆のことが気にはなるが、本人に直接確認するには気が引けてしまう。
「お茶いる〜?」
「あー、いる」
片付けが終わったらしく、二人分のお茶を持って戻ってきた。
「……」
「……」
向き合って座るが、お互い考え事をしているのか無言でお茶を啜る。
「あのっ…」
「あのさぁ…」
沈黙に耐え切れなくなり、二人ともほぼ同時に口を開く。
しかし、結果としてお互いに出足を挫いてしまい再びお互いに黙ってしまう。
「なんだよ、理帆…」
「和馬からでいいよ…」
気まずい空気の中お互いに譲り合い、結局和馬から話す事になる。
「えっとな…なんか思い出したか?」
「思い出したって?」
「きっかけだよ、きっかけ。その体になったさ」
始めは和馬の言葉の意味が分からなかったらしい理帆だがその言葉でやっと分かったらしく大きく頷く。
「なんだぁ、きっかけのことかぁ。ちゃんと何の事か言ってくれないとわかんないよ」
「ごめんごめん。…それでなんか思い出した?」
謝りながらコップに口をつけ先を促す和馬。急かされてもなかなか思い出せないのか、理帆は首を捻っている。
「お昼くらいには何となく思い出してたんだけどな〜……」
「なんだ、忘れちゃたのかよ」
「ちがうもん……あっ、思い出した。えっとねぇ…確か流れ星がすごかったんだよ」
半分泣き出しそうな表情をしていた理帆だったが、唐突に思い出したことを嬉々として話し出す。
「ふ〜ん、流れ星ねぇ…。こんな都会でも見えるもんなんだな。それで、他には?」
しかし、和馬は興味なさげに呟いて先を促す。
「んもうっ、人がせっかく思い出したのに……。後は特に何も無かった…はず…」
理帆自身も思い出せていないのか、歯切れが悪い。
和馬は「そっか」とだけ言って何か考えるような表情をする。
(まさか昔の私でやり直したいって思ったなんて言えないよ。ましてやバイトの子にやきもち妬いてなんて…)
理帆がいろいろと考えている間、和馬もまた考え事をしていた。
(それにしても、流れ星見ながら考えごとしてたからってそれが叶うとか…ありえないだろ…)
(…それにしても、さっきのことは突っ込んでもいいんだろうか…でも気になるしなぁ…)
覚悟を決めたのか、和馬は理帆に声をかける。
「なぁ、理帆。ちょっと気になったんだけどさぁ」
「ん?なに?」
「いや…おむつしてるとさ…その…」
覚悟を決めたつもりの和馬だったが、いざ本人に聞こうとするとついためらってしまう。
「なぁに?もったいぶっちゃって。おむつしてるとなんなの?」
「あ、あぁ…その、おむつしてると気持ちよかったりする?」
「そりゃあ、ふわふわしててって…なっ、なによいきなり。そんなこと…あるわけないじゃない」
ためらっている和馬を誘導した理帆だったが、予想もしていなかった言葉におもわず取り乱してしまう。
和馬としても予想外の理帆の言葉にどうしていいかわからなくなってしまい、二人の間に再び沈黙が訪れる。
「……なんで分かったの?」
「…あ〜さっきおむつ替えたときに…その、濡れてるのに気付いて…それでな」
「…そっか……あの時に見られちゃってたんだ」
「…聞くかどうかだいぶ迷ったんだけど、気になったからさ……その、ゴメン」
「い〜よ、別に。謝らなくても。和馬は何にも悪くないんだし。」
理帆は俯き、指をモジモジさせながら呟く。
「あ、あとね、さっき濡れてたのは和馬に見られてたからで、おむつで感じてたわけじゃないんだからね?」
「あ、ああ…分かったよ」
急に態度を変え、立ち上がり眼前に人差し指を立ててまくし立てる理帆。その勢いに驚いた和馬はただ頷くだけだった。
和馬の答えに納得したのかそのままコップを持ってソファへと移動し、勢い良く座る。
「分かればいいのよ、分かればね。よっと…あっ、やだ……」
上機嫌だったはずの理帆だったが、ソファに座った途端に表情が曇っていた。
不思議に思った和馬が近寄ってみると、理帆は小刻みに震えながらコップを持ったままの手で股の部分を押さえていた。
「どうした、理帆。……もしかして、でちゃったか?」
「そっ…んなっ、こと…ないもん」
どうやら現在進行形でおしっこが漏れているようで、手で押さえて止めようとしているが効果は無さそうだった。
立ち上がった和馬だったが、どうすることも出来ずただ理帆の頭に手を乗せる事しか出来ない。
「…止ま…らないっ……んっ…はぁ、ふぅっ………あっ」
しばらくしてようやくお漏らしが止まったのか、止めようと力んでいた体が一気に弛緩する。と同時に悲鳴に近い声を上げる理帆。
驚いた和馬が覗き込むが理帆は真っ赤な顔をして
「……何でもない、まだ残ってたみたい…」
どうやら弛緩したせいで残っていたおしっこが出てきただけのようだった。
と呟いた。和馬は大きくため息を吐いて頭をぐしゃぐしゃに撫で回す。
「ったく、驚かすなよ。……んじゃベッド行こうか」
撫で回し過ぎてボサボサになった髪を梳かしながら抱き上げるために背中に手を回す。
「ふぇ?…なんでベッドに…あ〜…恥ずかしいからいいよぉ」
また和馬におむつを替えられることに思い当たり、嫌がる理帆だが問答無用で抱き上げられてしまう。
「だめだっての。かぶれるし、濡れてて気持ち悪いだろ?…よっと」
「…んっ、ちょっと、かずまぁ」
抱き上げるためにお尻に手を当てたのだが、指が股の部分に触れたため理帆が声を上げる。
しかし、抱き上げてしまったため不用意に指を動かせずそのままベッドへ運ぶことになってしまった。
「ごめん、ちょっと我慢して」
「んぅ…はやくっ…してよねっ…あっ」
おしっこで膨らんだ吸収体が和馬の指と上下に揺れることで、絶妙な快感を生み出していく。
今まで感じたことの無い快感に、徐々に声が抑えられなくなる理帆。
理帆の様子が気になりつつも和馬はベッドへと歩いて行った。


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